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help リーダーに追加 RSS ながい坂

<<   作成日時 : 2008/10/05 14:17   >>

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山本周五郎のこの作品、
坂というタイトルが入っているだけあって、さくさくとは読めず、
ようよう読み終えることが出来ました。
大変地味な作品で、どちらかと言えば年配者向きでしょう。
読みながら藤沢周平さんの「風の果て」等を思い出しましたが、
藤沢さんの方が、よりエレガントで読者へのサービスが行き届いています。
こちらは、武骨で荒い感じといった風であります。

人の生き方、世のありよう、
年を経ていろいろ見えてくる辺りが、
よく書かれてありますが、
モノローグが主体で、
読者に追体験をさせるというより、
主人公の思いを伝える方に力が入っている書き方は、
読む人を選ぶかもしれません。

読みつつ、
自分のこれまでの人生、
そして身の回りの他人の生きよう等を、
思い起こしながら、
いろいろあれこれ考え思わせる。
そう、対話型の小説といえます。

けっして楽ではなく、
辛抱しつつ歩まねばならず、
そうして、振り返ると見えてくる風景がある。
人生を長い坂に喩えるのは、
ありふれているものの、
それでも言い得ていると思います。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
山本周五郎作品、その中でも「ながい坂」は特にストイックな作品ですね〜。書かれた時代も今とは違うのだろうなぁと思っています。
あれはあれで良い作品で、山本周五郎作品の長篇では好きな作品です。
藤沢さんの「風の果て」も大好きな作品ですけれど、夢と現実における妥協と、世の中そう全て上手くは廻らないといった現実感が面白かったです。
信兵衛
2008/10/05 22:43
山本周五郎、いくつか映像化作品を知ってはいるものの、
著作そのものは、まったくと言っていいほど、
読んでいないので、今更なのですが、
ふっと読みたくなりました。
亡くなられて書棚から消えていく作者が多い中で、
山本周五郎の文庫本、どっしりとしていますね。
続けて「樅の木は…」など読もうかと思うものの、
図書館からの予約本が多くて、又の機会にしました。
ききみみずきん
2008/10/05 23:50

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